入院生活の始まり
麻酔が効いていたのは、多分深夜の2時くらいまでだったのではないだろうか。
トイレがしたくなったのだが、まだ体を動かせる状態でなく、気が付いたら膀胱までパイプが入っていたようで、気持ちだけが先行しているようだったので、そのままにしておいた。
それでも気はしっかり起きてしまっているので、ウトウトとしながらだけれども、朝までの時間の長いこと、長いこと。
確か5時頃に看護師さんが来られて、点滴の追加と血圧などの測定に来られ、例によって「手の痺れは無いか、指先は動くか、気分は悪くないか」などの冗談なども交えた会話をして、去られる。
次は7時少し前に「お茶を淹れておきます」と別の看護師さんが来られた。
7時半頃だったろうか、「食事です」と持ってこられて、家内が用意してくれていた箸とスプーン、フォークなどで食べようとしたが、さすがにまだ右手は、固定されていることもあり、食べられないので、左手とスプーンでお腹が空いていたこともあり、TVを見ながら僅かな時間で完食。
空きっ腹には適度なご馳走だった。
デザートにグループフルーツと、牛乳が付いていた。
「飢餓は最高の調味料」ということを実感として分かった。
テレビはカードを家内が買ってきてくれていたので見ることはできたが、視覚が奪われるのはやはり辛いので、ニュースの時くらいだけにして、初日は午後から家内が持って来てくれたラジオが来るまで、ベッドで何もすることが無く、ウトウト、これじゃだめだが、それ以外することが無かった。
ここで思ったことは「70年生きて来ての長期休暇だ」と開き直るのを忘れなかった。
投稿者:つねちゃん
at 08 :47
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